昨日、発熱しました。
地域おこし協力隊の事務所にいながら寒気が止まらず、
歯がカチカチいう程。
体中が痛い……。
でも、祝日だし…

この辺を昨日のブログに綴りましたら、
「休日診療がここにあるよ!」といろんな方から教えていただき、
仕事の後に駆け込みました。
そこは「急患診療所」という名前。
急患専用!?とちょっと驚きつつ、
内科の先生に診ていただき、解熱剤などを頂きました。

米子には病気の児童を預かってもらえる病児保育施設もあります。
(他の地域にもあるとは思うのですが、
未経験な状態でしたので大変助かりました。)
私の子供は、引っ越してきてすぐ水疱瘡にかかり、
とてもお世話になりました。
私は、親戚など急に子供を預かってもらえるような人が米子にはいませんでしたし、
声優という仕事は収録日が決まっていたりして、急に休めなかったりするので、
病児保育施設が近くにあるのは本当にありがたいなと感じました。

米子は病院関係、充実してますね。
なんだかホッとしました。
これは米子でも東京でもない町での話。
私は出産の頃、一年程、緑豊かな小さな町で暮らしていました。
すぐ目の前に広がる山や川、海の景色に癒され、
その時も今も私はその町が大好きです。
お世話になった方や知人もたくさんでき、
また必ず訪れたい地です。

でも、まだ知り合いもあまりいなくて
シングルマザーになってしまって、
これからどうしよう…と心細さを感じていた頃、
子供が生後5ヶ月くらいの時、
やはり子供の病気がうつってしまい、
看病の末、私が39度の熱を出しました。
身体もふらふらで歩くのも辛くて、震えもあり、
ご近所に甘えてもいいのだろうか…とか、
東京から来た私はどんな風に思われているのだろうか…という遠慮もあり、
救急車を呼ぼかと考えました。

その時、思い出したのが転入した時に聞いた「救急相談ダイヤル」。
チラシには「救急車を呼ぼうか迷ったら」みたいに書いてあったような気がして、
ひとまず、電話してみることに。
でも、「できれば呼ばないでください。自力で病院に行ってください」と言われてしまいました。
自分がシングルマザーであること、
赤ちゃんを抱えていることも言いましたが、対応は変わらず。
この状態で車の運転をするのは不安だったので、
せめて…と思って、タクシー会社の電話番号も聞きましたが、
「そういうのはやってないんです。調べてください」と教えてもらえませんでした。
(後日、テレビの報道で全く同じ対応をされて、電話を切った後に亡くなった人の話を聞いて、驚きました)

時間は深夜2時。
熱で朦朧とする頭での絶望感。寂しさ。
母一人、子一人。
私が今倒れたら、この子はどうなってしまうんだろう…と。
「くぅぅぅーーー!絶対病院にたどり着いてやるっっ!」と
熱でふらふら、フーフー言いながら
子供のミルクとおむつをかばんに入れ、
入院したら大変…と着替えも用意し、
荷物と子供を抱きかかえ、一歩ずつゆっくり駐車場へ。
「救急病院は車で10分。歩くよりアクセルの方が楽」
と自分に言い聞かせ、向かいました。
事故を起さないように「頑張れ私、頑張れー」って心の中でつぶやいて、
何とか到着。
子供がいなかったら、こんなに強く動けなかったと思います。

今思うと、とても怖いこでした。
後日「危ない!!」と母にもこっぴどく怒られました。

こうやって、一人、ちょっとずつ強くなっていく自分を感じます。
(あ、ちなみに、
その後、その町でもたくさんの心強いお知り合いができ、
一言相談してくれたら…と皆さん言ってくださいました。
温かい人にたくさん出会いました。
だから、誤解を招くのが怖いけど、その町の人は悪くないのです。
その救急相談ダイヤルは、その町の直営ではなく、国がやっていたものだったと思います。
いろいろあってそういう対応をされているのでしょうが…)
その時に比べたら、転入したばかりなのに
地域おこし協力隊として知り合いを作ることができる今の環境はとても恵まれたものだと思います。
熱があってもへらへらしていられるのは、この安心感なのだと思います。
(へらへらしてたらいけないのでしょうが…(^-^;))

東京で生まれ育った私が、
静岡県にある人口7000人程の海沿いの町と
日本一人口の少ない鳥取県にある米子市で
転入者として少しだけ過ごして感じたのは、
田舎では、地域との繋がりやネットワークがとても大切だということ。
きっと、小さな町であればあるほど、「どこで誰が何をしている」ということが筒抜けになるのではないかと思います。
今は、プライバシー尊重時代だから、それが嫌な人もいるかもしれません。
だけど、逆に何かあった時は大きな力になってもらえます。

私は、バカがつくほど不器用に生きて、
嘘をつくのがとても苦手なので、
シングルマザーになったことや困ったことを打ち明けるようにしました。
そしたら、たくさんの人が心配して声を掛けてくれるようになって、
一人じゃない気がして、
その小さな町でも心強くなりました。
「何かあったらあそこに行こう!あの人に連絡しよう!」という繋がりもできて。
もし、私のように
転入してきたけど寂しさを感じている人がいたら
ぜひお知り合いを見つけてみてください。
「それができない!」という場合は、
挨拶とか、道を聞くとか、そういったことから顔を覚えてもらったりするのもきっかけになるかもしれません。
私も「どう思われるかな?」なんて感じることがありますが、
たぶん、転入した人が積極的に声をかける努力も必要なのだと思います。

田舎では、仲良しができたら鬼に金棒かもしれません。
私もまだ転入ほやほやなので、推測ばかりですが…。
困ったら「移住定住相談」というのが役所にありますよ!
観光案内所「米子情報局どげな?」もあるよ!
この投稿が転入した人や移住した人の参考になりますように。

…というわけで、
米子市でも仲良し作るぞー!!!

皆様、よろしくお願いいたしますm(_ _)m